第26回WCP(世界哲学会議)大会の日本・東京開催について

2024.08.14

 去る81日から8日まで、イタリア・ローマのサピエンツァ大学で第25WCP(世界哲学会議)大会が開催され、日本からも多数の発表者が参加しました。84日に開催されたFISP総会で次回2028年の開催地選定が行われ、投票の結果、東京に決定いたしました。

 日本哲学会では2023年春に一ノ瀬正樹会長(当時)がFISPに対して正式に立候補を表明してから、同年5月にはFIPSの年次運営委員会を東京大学で開催するなど、着実に準備を進めてまいりました。次回の開催には、エチオピア・アジスアベバとアラブ首長国連邦・フジャイラも立候補しましたが、東京が過半数の得票で選出されました。招致活動に関わってきた皆様に厚く御礼申し上げます。

 WCPは世界最大の哲学の国際会議で、世界中から哲学研究者・学生が集って様々なテーマで議論を行います。1900年にパリで始まって以来、日本では初の開催となります。主催となる日本哲学思想系学会諸連合(JFPS)は、20288月東京大学本郷キャンパスでの開催を提案しており、東京観光財団(TCVB)などの協力を得ながら、これから準備を進めてまいります。この機会を活かして日本の哲学の一層の発展と海外への発信、世界中の哲学者との連携を進められれば幸いです。ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。


 2024年8月9日 日本哲学会会長・FISP運営委員 納富信留