【重要】「哲学分野の参照基準」に対する意見の募集
日本哲学会会員各位
先般、日本学術会議哲学委員会より、「大学教育の分野別質保証のための教育課程編成上の参照基準 哲学分野」の原案が本学会宛に送付されました。これは、哲学系諸分野(※)における大学教育がいかなる能力を保証するものであるかを示す「質保証」基準の原案です。
この参照基準は関連諸学会からの意見聴取の上で確定され、各大学における教育課程指針・学位授与指針の設定(※※)や、哲学を学ぶことの意義を広く社会に理解してもらう際などに参照されることになります。
各会員におかれましては、上記「大学教育の分野別質保証のための教育課程編成上の参照基準 哲学分野」の原案をご一読頂いた上で、下記フォームに記入する形でご意見をお寄せくださいますようお願い致します(氏名・所属・メールアドレス必須)。
いただいたご意見は、日本哲学会の方でとりまとめた上で、「
意見送付の〆切は7月31日(金)です。 〆切を8月4日(火)に延期しました。
ご意見はこちらから→http://bit.ly/1IIh8ll
(※)西洋哲学、科学哲学、倫理学、美学芸術学、日本思想史、中国哲学、インド哲学(仏教学を含む)、宗教哲学(神学を含む)の8分野。
(※※)複数分野に跨がる学部では複数の参照基準から取捨選択することが想定されています。また、大学が参照基準に従わなくても特に指導等はありません。
【参考:哲学分野の参照基準(案)・目次】
1.はじめに
2.哲学の定義
3.哲学系諸学の定義と固有の特性
(1)西洋哲学(2)科学哲学(3)倫理学(4)美学芸術学(5)日本思想史
(6)中国哲学(7)インド哲学(仏教学を含む)(8)宗教学(神学を含む)
4. 哲学系諸学を学ぶすべての学生が身につけることを目指すべき基本的な素養
(1)哲学系諸学の学びを通じて獲得すべき基本的な知識と理解
(2)哲学系諸学の学びを通じて獲得すべき基本的な能力
① 一般的な哲学的能力、すなわち、汎用的理性
理解力/思考力/判断力/対話力/反省力と問題提起力
② 知的徳性
勇気/ケアリング/知的冒険心/知的活動への動機づけ
/独立心と自律心/傾聴力/知的寛容性/知的柔軟性
/社会において実践し学習する力
③ ジェネリック・スキル
問題発見のスキル/問題・分析解決のスキル
/双方向的なコミュニケーションのスキル
5. 学習方法及び学習成果の評価方法に関する基本的な考え方
(1)学習方法
① 哲学系諸学の学習は漸進的である
② 哲学系諸学の学習は、能動的で双方向的なプロセスである
講義/演習・原典講読/実習・体験・フィールドワーク
/実験/レポート・論文/自習