日本哲学会「林基金」概要
設立の経緯や運営方針です。
<設立の経緯>
故林繁夫氏から遺言により日本哲学会に2,000万円が寄贈され、故人の遺志を尊重し、日本哲学会林基金が設立された。使途については、2010年度委員会において検討がなされ、2011年5月に開催された第63回総会において、以下の使途・運営方針が了承された。また2016年6月に開催された第67回総会において、使途の追加について了承された。
林繁夫氏(1932-2009)は、生前、公認会計士・税理士をされていた方であり、氏の相続財産管理人に選任された弁護士からの連絡で遺贈の事実がわかったものである。
<運営方針>
1 使途全体について
(1)「林基金若手研究者研究助成」を創設し、原則として現行の若手研究者奨励賞候補者全員に対して研究助成を行う。ただし、上記候補者の中で助成水準に達していない、ないし研究計画に不備があると判断された者に関しては、助成対象に含めない。またすでに助成を受けたことがある者は助成対象としない。研究費は一人10万円とする。助成期間は1年間。成果として遅くとも期間終了後半年以内(したがって、助成開始翌年の9月30日まで)に研究成果報告書を提出しなければならない。
* 現行の若手研究者奨励賞はそのまま維持される。
(2)「林基金出版助成」を創設する。助成対象者は年に1名までとする。助成金は100万円とする。
(3)本学会の発行する欧文誌に要する経費について本基金より支出できるものとする。
(4)「『哲学の門』優秀論文賞」を創設し、原則として「哲学の門」に論文が掲載された著者のうちとくに優れたものを受賞者とする。
2 林基金運営委員会について
林基金を運営するために、「林基金運営委員会」を創設し、「林基金運営規定」を策定する。
[2019年3月9日改定]
[2023年12月9日改訂]